【コードアナライズ】#Vdim7の正体についで

ドミナント7thの代理ディミニッシュについて

コード進行のアナライズをしていると、かなりの高頻度で登場するコード「#Vdim」。

これ、実はなんの変哲もない「あるあるコード」の回転系なんです。

高橋 和明
かずあき先生
独立10年目のフリーランスのプロベーシスト。
専門学校卒業後、楽器店の講師経験を経て独立。
現在はジャズプレイヤー、作曲家、講師として活動。
オンラインコミュニティ「Minerva」を運営中。
ウマ娘ちゃん箱推し。

#Vdimコードの正体について

455#6のコード進行

楽曲の分析をしていると、かなりの頻度で登場する「#Vdim」(シャープファイブディミニッシュ・5度シャープディミニッシュ)というエモい響きが特徴のコード。

4536のコード進行

このコードの正体は「III7(♭9)」という、なんの変哲もないVIm7に向かうセカンダリードミナントになります。

「♭9th」は、解決先への進行感を強めるオルタードテンション!
アレンジとして、とってもよく使われる魔法のテンションノートです!

かずあき先生
かずあき先生

#Vdimコードの成り立ちについて

大元のIII7(♭9)コードのコードトーンについて

E7(♭9)のコードトーン

こちらは、大元になっているIII3――Key=C想定でいうとE7(♭9)のコードトーンになります。

ゆい
ゆい

III7(♭9)…めっちゃよく見るやつ!

III7(♭9)とIVdim7の関係性について

Fdim7のコードトーン

このままEの♭9thにあたるFをRootとして捉えると、Fdimコードの構成音が完成します。

「◯7(ドミナントセブンス)」コードの代理として「◯dim(ディミニッシュ)」コードが使われる理由がコレです!
元のルート以外の構成音がすべて同じになるんです!

楽曲中に登場するdimコードの60%以上は「◯7(♭9)」というコードの代理コードとして登場します。
覚えておきましょう!

かずあき先生
かずあき先生

ディミニッシュコードの特徴と回転系のコードについて

dimコードの特徴として「構成音中のどの音をルートとして捉えても、dimコードが完成する」というものがあります。

ディミニッシュコードは「音を短3度ずつ重ねる」というルールで成り立っています。
コードトーンが等間隔のインターバルで構成されているので、どれだけ音を入れ替えても等間隔のままディミニッシュコードが完成するんです。

今回の場合だと、

  • Fdim7
  • G#dim7
  • Bdim7
  • Ddim7

これらのコードはすべて同じ音で構成されたコードということになります!

かずあき先生
かずあき先生
G#dimのコードトーン

この性質を利用することで、Key=Cから見た#Vo7 ――つまりG#dim7コードが完成します。
これが楽曲の分析中にたくさん登場する#Vdimコードの正体です!

パッシングディミニッシュについて

455#6のコード進行

III7(この場合はE7)に飛ばずに#Vo7(G#dim7)を経由することで、ベースラインがクロマチックで滑らかに移動する状態を作り出すことができます。

このように、経過音のように使用されるdimコードのことを「パッシング・ディミニッシュ」と呼びます。
めちゃくちゃ使用される技術なので、合わせて覚えておきましょう!

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