【レッスンに関する考え方】「弾ける」よりも「知っている」という状態が大切

レッスンに関する考え方

こんにちは。
ベースコンサルタントの高橋和明(@KAZUAKI_virgiL)です。

「師匠を超えられない弟子を量産するようなレッスンは害悪」

これが僕の考え方です。

BASS NOTEのレッスンに興味がある方には、ぜひ一度この記事を読んで知っていただきたいです!

かずあき先生
かずあき先生
高橋 和明
かずあき先生
独立12年目のフリーランスのプロベーシスト。
専門学校卒業後、楽器店の講師経験を経て独立。
現在はジャズプレイヤー、作曲家、講師として活動。
プロの質問し放題のBASS NOTEオンラインコミュニティ「Minerva」を運営中。
ウマ娘ちゃん箱推し。

BASS NOTEのレッスンに対する考え方

楽器の練習は彫刻と同じ

僕は、楽器の演奏は「彫刻を作っていくイメージ」に近いものだと思っています。

彫刻って「まずは頭頂部を完成させて、次は右耳を完成させて…」みたいな作り方はしないじゃないですか。

1周目で全体をおおまかに荒削りして、
2周目でさらに深く荒削りして、
50周目でちょっと輪郭が見えてきて、
100周目で完成形のシルエットが少しずつ見えてきて――。

こんな感じで、薄皮を剥ぐように少しずつ全体像を削り出していくものですよね。

楽器の演奏技術もこの感覚と同じなんです。

「オルタネイトピッキングを安定させて」
「左手の小指をしっかり動くようにして」

――こんな感じで部位ごとに完成形を目指していくのは、とっても非効率です。

どんなに間違っていても、完璧に弾けなくても。
次に進んでいったほうが練習は楽しいし上達も早いです。

荒削りを繰り返していくことで、見えてくるものもあります。

「ある程度カタチができてから次のステップへ進む」というのが日本の典型的な教育方法だと思うんですけども。

次のステップに進んでから得た知識のおかげで、過去に弾けなかったフレーズが弾けるようになることもあります。

なので、急を要さない場面では僕は完璧を求めることはありません。

「ジャズが上手くならない人の共通点」の記事で語った”無理な背伸び”を推奨しているワケではないので、勘違いしないように!

あくまで「次のステップへ進むときの合格基準は低いほうがいいよ!」という意味です!

かずあき先生
かずあき先生
目次

「弾ける状態」よりも「知っている状態」が大切

楽器の練習では「弾ける状態」になるよりも、まずは「知っている状態」になることが何よりも大切です。

これ、僕のレッスンのポリシーなのでもう一回書いておきますね!

楽器の鍛錬は「弾ける状態」よりも、
まずは『知っている状態』なることが重要です!

ポイントさえ頭で理解していれば、技術や知識はあとからどんどんついてきます。
何も知らないままでは、いつまでも弾けないままです。

また、この話に関連して。

「レッスンで教えられた部分を改善しようとすると、今まで出来ていたことができなくなる」という現象は必ず起こります。
技術というのは何週間、何ヶ月、何年もかけて反復練習で身体に落とし込んでいくものなので、そのあたりは気にしなくていいです!

ゆい
ゆい

私が毎回なるヤツだ……。

知識として、技術の完成形を知っていることが大事なんです。

例えば、僕のレッスンでは「相対テンポ感を裏でコントロールできるようにする」という重要なリズムの扱い方を3分程度の説明(実演込み)で教えちゃうんですけども。
これを身体に叩き込むためには最低でも3ヶ月かかります。

技術の習得って時間がかかるんです。

もちろん、即効性のある効率的なクセの矯正というのも沢山あります。
ただ、60分のレッスンでそれを100%身体に教え込むことは不可能だと思うんです。

レッスンの中で正しい完成形を知って、それを時間をかけて自分の中でモノにしていただく。
これが僕のレッスンの進め方です。

① 知っている
② できる
③ 使いこなす
④ 極める

この4ステップで、技術は進化していきます。 技術の習得のためには、まず「正しく知っている状態」になることが大切なのです!

かずあき先生
かずあき先生

BASS NOTEの講師はあくまでコンサルタント

「これが正解だよ!」
「これが完成形だよ!」

――レッスンのときにこのような教え方をするのって、良くないと思っています。
生徒さんのなかにある可能性を潰すことになるからです。

正解を提示した瞬間に、生徒さんのゴールが決まってしまうじゃないですか。
ゴールが決まってしまった生徒さんは、先生を超えることはできません。

僕は、師を超えられない弟子を量産するような教え方は悪だと思うんです。

もちろん、楽器には「大多数の人に通用する効率のいい演奏方法」が存在します。 

ただ、それが唯一の正解ではありません。
ひとりひとりの骨格や筋肉量、日頃の姿勢やクセひとつで、楽器の奏法の正解は変わってきます。

我々講師が生徒さんにしてあげられるのは、道標を提示してあげることだけです。

僕たち講師はあくまで旅行用の交通機関(飛行機)であって、それに乗ってどこに観光にいくのかは生徒さんが決めるべきだと思うんです。

道路標識やGoogle Mapに従うか、それを無視して気の向くままに度をするかは生徒さん次第。
観光の寄り道をするもしないも生徒さん次第。

先生から受け取ったヒントで、どんな演奏スタイルを築くのかは生徒さん次第です。

僕は楽器の先生として、これまでに150人以上の生徒さんにベースを教えてきました。
そのなかで、自分のコピーみたいなベーシストを育てようと思ったことは一度もありません。
あくまで、生徒さんが持っている演奏のセンスを磨けるようなベクトルでレッスンをしています。

なので、効率的な道筋はもちろんお伝えしますが、最終形態は生徒さんに委ねるようにしています。

コンサルト(Consult)という言葉には、相談する・助言を求める・考慮するという意味があります。
「教える」という意味はないんです。

僕がするのはあくまで助言、道案内!
その助言を頼りに道を歩むのはあくまで生徒さんです!

かずあき先生
かずあき先生

レッスンは「自分の理想に近づくための手段」であること

最後に。

レッスンに通っていると『先生に合格点をもらうこと』が目的になってしまう方が多いです。

これ、気をつけてください。
『自分の理想に近づく』というのが、本来のレッスンを受ける目的だったことを忘れないようにしてください。

理想のビジョンまでのフローSP

また”先生”というと、どうしても上からマウントを取ってくる人が多いイメージがあると思うんですけども。

僕のレッスンはあくまで生徒さん主体。

「◯◯ができるようになりたい」
「◯◯がよく分からないから理解したい」

という生徒さんの希望があって、それに応えるのが僕の基本スタイルです。

もちろん「なにが分からないのかすら分からない!」という方には、“なりたい自分”を見つけるお手伝いをさせていただきます!

かずあき先生
かずあき先生

ありふれた言葉ですが、今日が人生で一番若い日です!
有限な人生で、気になることに挑戦しないなんてもったいない!

「もっと早く始めればよかった…」なんていう後悔をしないために、まずは気になる教室のレッスンを検討してみましょう!

BASS NOTEでは、無料体験レッスンも実施しています!
「この記事書いてる人ええやん!」と思ったら、ぜひご連絡ください!

体験が終わってから「どうでしたか?また受けてみませんか?」なんて訊いたりしないので、安心して連絡ください!

かずあき先生
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