ベーシストのためのドミナントモーション徹底解説

ドミナントモーションについて
高橋 和明
かずあき先生
独立10年目のフリーランスのプロベーシスト。
専門学校卒業後、楽器店の講師経験を経て独立。
現在はジャズプレイヤー、作曲家、講師として活動。
オンラインコミュニティ「Minerva」を運営中。
ウマ娘ちゃん箱推し。

ドミナントモーションとは

ゆい
ゆい

ドミナントモーションってなんですか?

という質問に対して、僕は必ずこう答えます。

お辞儀

「お辞儀のアレです。」

かずあき先生
かずあき先生

子供の頃、ピアノの音にあわせてお辞儀をした経験があると思います。
あのコード進行こそが、もっとも身近なドミナントモーションです。

ドミナントモーションという言葉は和製英語で、英語圏では「authentic cadence(オーセンティック・ケーデンス)」「dominant resolution(ドミナント・レゾリューション)」「tritone resolution(トライトーン・レゾリューション)」などの名称で解説されることが一般的です。

目次

ドミナントモーションの発動条件について

お辞儀のコード進行
お辞儀のコード進行

ドミナントモーション(Dominant Motion)とは、ある条件が重なったコード進行のことを指します。

「ドミナント・モーションしている」という使い方をする”動詞”の言葉になります。

かずあき先生
かずあき先生

条件① 7thコードが出てくる

7thコードが出てくる

発動条件その① 7thコードが登場する。

ドミナントモーションのトリガーは必ずセブンスコードになります。
m7コードでも△7コードでもなく、7thコードです。

今回のお辞儀のコード進行のなかでは、G7がドミナントモーションの鍵になります!

かずあき先生
かずあき先生

条件② 次のコードが4度上(=5度下)の音である

4度上にドミナントモーション

発動条件その② 次のコードが4度上(= 5度下)に進行している。

お辞儀のコード進行ではGから見た4度上の音がCにあたるので、条件を満たしています。
つまり、このコード進行は「ドミナントモーションしている」ということになります。

ドミナントモーションの着地先はメジャー系でもマイナー系でも構いません。
どちらの場合もドミナントモーションの扱いになります。

数えてみるとよく分かるのですが、
4度上のコード = 5度下のコードであるという知識も
頭の片隅に入れておきましょう!

AB
23

DEF
432

詳しくは「度数の数え方について」の記事で解説しています!

かずあき先生
かずあき先生

ドミナントモーションの特性について

ドミナントからトニックは超安定した響き

ドミナント7thコードには「強烈にトニックに向かいたい」という性質があります。
トニックには「不安定な音を受け入れたい」という特性があります。

ドミナントモーションは、コードが持っている機能を100%満たしてあげる理想のコード進行なのです。

誰がどう聞いても大円満な響き。
これがドミナントモーションの美味しさの理由です。

7thコードには、最強の不協和音「トライトーン」が含まれているので、「安定したトニックの響きに着地して落ち着きたい」という強い性質があります!

詳しくは「トライトーンについて」の記事で解説しています!

かずあき先生
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ベースの指板で分かるドミナントモーション

ゆい
ゆい

「4度上(5度下)」なんて言われても分からないです!

そんな方のための、超お手軽な判別方法をご紹介します!

現在の小節(7thコード)

現在の音(7thコードのRoot)から見て――、

指板で見るドミナントモーション

隣の高音弦の同フレットにあるのが4度上の音。
そして、そのオクターブ下にあるのが5度下の音になります。

7thのコードから上記のフレットに解決する進行が「ドミナントモーションしている進行」になります。

Autumn Leavesのドミナントモーション

ジャズの演奏では、常にドミナントモーションしている部分を意識しながらのプレイが重要になります。
「ドミナントモーションしている場所でオルタードスケールを演奏する」というのがジャズの美学だからです。

「いかに素早くドミナントモーションしている部分を見つけることができるか」がジャズの習得過程では大切なポイントになってきます!

かずあき先生
かずあき先生

コード進行の分析を重ねていくと、反射的にドミナントモーションしている部分が分かるようになってきます。
たくさん練習して必ず身につけましょう!

II-V-Iについて

II-V-Iについて

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かずあき先生
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