【調整】ベースのネックの反りの確認と調整方法を詳しく解説します

ベースのネックの調整について

先日、レッスン中に生徒さんからこんな声が。

ゆい
ゆい

あの、先生。
なんか音がビビるんですけど…!

少し楽器を弾かせてもらうと、ピンポイントでどの弦も10〜12フレット付近で音のビビりが発生していました。

これは……、反ってますねぇ。
ネックが反っている可能性が大な状態でした。

よろしい、直しましょう!

高橋 和明
かずあき先生
独立10年目のフリーランスのプロベーシスト。
専門学校卒業後、楽器店の講師経験を経て独立。
現在はジャズプレイヤー、作曲家、講師として活動。
オンラインコミュニティ「Minerva」を運営中。
ウマ娘ちゃん箱推し。

ベースのネックの反りの確認方法

① 弦高で確認する

まずはネックの状態のチェックからです。

もちろん各自の好みはあると思いますが、正しく弦がチューニングされている状態では

  • 4弦側で2.00mm前後
  • 1弦側で1.70mm前後

こちらの数値がベースの弦高の平均とされています。

  • 平均よりも広くなっていたら順反り
  • 平均よりも狭くなっていたら逆反り

ということになります。

 DADDARIO ( ダダリオ ) / PW-SHG-01 String Height Gauge

専用のゲージを持っていると、簡単に計測できるのでオススメです!

かずあき先生
かずあき先生

② フレットを押さえて確認する

ネックの状態をチェック

判断材料として、もうひとつ。

楽器の1フレットと最終フレットを同時に押さえて12フレットの間隔を確認してみましょう。

このとき、弦とフレットの間が概ね0.7mm前後になるのが適切な間隔だと言われています。

12フレットを指で押してみて、カツカツと音が鳴らない場合は逆反りになっている可能性があります!

かずあき先生
かずあき先生

目次

ベースのネックの反り方について

ネックの順反りについて

順反りの例

弦の張力によって、ネックが弓のように反ってしまっている状態です。
弦高が高く感じたり、ハイポジションにピンポイントでビビりが発生したりします。

ベースは、レギュラーチューニングの状態でもネックに強い負荷がかかる楽器です。
4弦ベースで約83kgのテンションがかかっていると言われています。

なので、順反り方向にネックが反ってしまうのは自然現象なんです。

ゆい
ゆい

あぁぁぁ!!!!
ネックが反ってしまったぁあ!!!

――なんて重く考える必要はまったくありません!
「あーあ、また反っちゃった☆」くらいに考えて大丈夫です!

ネックの逆反りについて

逆反りの例

部屋の湿気や、木材そのもののクセによって通常とは逆側に反ってしまう現象です。
ローポジションや、12フレット前後にビビりが発生します。

楽器の個体差によって、普通に扱っていても勝手にどんどん逆反りになる個体があったりします。

なので、こちらも神経質に

ゆい
ゆい

湿度が高すぎたかなぁ…。

なんて気にする必要はありません!

今回の生徒さんの楽器は、12フレットと弦の間隔が狭くなっている逆反りの状態でした。
10フレット付近で音のビビりが発生していたので、予想通りです。

ベースのネックの反りの調整方法

状態が確認できたら、ネックの反りを直す作業に入りましょう。

① 弦を緩める

まずは各弦を緩めます。

すぐに調整具合を確認できるように、弦をダルダルの状態で脇に寄せて作業を行います。

② トラスロッドの穴に六角レンチを差し込む

大半のベースは、ヘッド側にトラスロッドの穴が用意されています。
この穴に、サイズの合う六角レンチを差し込みましょう。

ゆい
ゆい

トラスロッドって何ですか?

ベースのネックの中には、トラスロッドと呼ばれる金属で出来た芯が埋め込まれています!

レンチを使ってトラスロッドのテンションを調整してあげることで、ネックの反りを直すことができます!

かずあき先生
かずあき先生

トラスロッドの穴がフタで覆われていたり、ボディ側(ピックガードの中)に空いている場合もあります!

③ トラスロッドを調整する

順反りの時は時計回り、逆反りの時は反時計回り
  • 順反りの場合は、ロッドを時計回りに締めます。
  • 逆反りの場合は、ロッドを反時計回りに緩めます。

この時、くれぐれも回しすぎないように注意しましょう!

失敗するとネックがねじれたり、最悪トラスロッドが壊れてしまうような繊細な作業です。

本来ならばリペアマンが行うような職人芸です。
自分で調整する際は、あくまで自己責任になります。

絶対に無理は禁物です!

不安な場合は、速やかに楽器屋さんやリペア工房さんに相談するようにしましょう!

かずあき先生
かずあき先生

④ 調整具合の確認

調整後のネック

トラスロッドを調整したら、一度すべての弦をチューニングしてネックの反りを確認してみましょう。
まだ不具合があるようであれば、もう一度弦を緩めて調整作業を繰り返します。

調整前と調整後の比較

今回は1発で調整することができました!
トラスロッドを少し緩めることで、無事に音のビビりがなくなりました。

本当に微々たる差なのですが、ネックを順反りさせて12フレットの隙間を広げました。

この0.xミリの差が楽器のコンディションを大きく左右します…!

かずあき先生
かずあき先生

ベースのネックの反りの調整方法 まとめ

ネックの反りを調整したあとは、必ずオクターブチューニングも確認するようにしましょう。
楽器全体のバランスが変わっているので、ピッチが不安定になっている可能性があります。

また、繰り返しになりますが
ネックの調整は経験と知識、覚悟が必要な精密な作業です。

自信のない方は、必ず楽器屋さんやリペア工房さんに持ち込んで相談するようにしましょう!

楽器に違和感を感じたら、まずは原因究明!
そして調整!

自分の大切な楽器は、いつでも最高の状態で保っておきたいですね!

かずあき先生
かずあき先生
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