【IVm7-bVII7-IM7】バックドア・ケーデンスについて

バックドアケーデンスについて
ゆい
ゆい

「IVm7-bVII7-I△7」って何なんですか?
Just FriendsとかI’ll Close My Eyesとか、最近のアニソンとか、いろんな曲に出てきますよね。

バックドアケーデンスのことですね!

ジャズの「あるある進行」のひとつなので、この機会に覚えちゃいましょう!

かずあき先生
かずあき先生
高橋 和明
かずあき先生
独立10年目のフリーランスのプロベーシスト。
専門学校卒業後、楽器店の講師経験を経て独立。
現在はジャズプレイヤー、作曲家、講師として活動。
オンラインコミュニティ「Minerva」を運営中。
ウマ娘ちゃん箱推し。

バックドアケーデンスとは

バックドアケーデンス

メジャーキーにおけるIVm7-bVII7-I△7というコード進行をバックドア・ケーデンス(バックドア終止)と呼びます。

  • Backdoor cadence
  • Backdoor progression
  • Backdoor II-V
  • Subdominant cadence

このような名称で表記されます!

かずあき先生
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バックドアケーデンスの作り方

Key=Cを例に考えてみます。

  1. パラレルマイナー(同主短調)であるKey=Cmを用意します。
  2. Cmの平行調であるEbを想定します。
  3. Ebに向かうII-V-Iを構築すると、
    Fm7-Bb7-Eb△7というコードが完成します。
  4. Fm7-Bb7を経て大元のKey(C)のI度に解決します。
  5. Fm7-Bb7-I△7=バックドアケーデンスが完成します。

一行でまとめると「同主短調の平行調に解決するII-V」がバックドアのコードになります。

このときに生成されるV7コード(元のKeyから見たbVII7)のことをバックドア・ドミナント(backdoor dominant)と呼びます。

かずあき先生
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補足: 同主短調のファンクションについて

マイナーのコードファンクション

マイナーキーのコードファンクションはTSTSDSS。
IVm7とbVII7は、どちらもサブドミナントのコードです。

「サブドミナントマイナーについて」の記事のなかで、パラレルマイナー(同主短調)のサブドミナントのコードを長調に借用するのがサブドミナントマイナー理論の基本であることを学びました。

バックドアに使用されるIVm7-bVII7は「要するにサブドミナントマイナーコードである」ということも頭の片隅にいれておくと理解しやすいと思います!

マイナーキーという裏口からメジャーキーのトニックに解決するからバックドア!

メジャーキーのままトニックに進行するII-Vのことをフロントドアと呼んだりもします!

かずあき先生
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目次

バックドアケーデンスの例

バックドアケーデンンス

  • Ⅳm7 ♭Ⅶ7 → Maj Keyのトニック
    • Fm7 – Bb7 – C△7
    • Fm7 – Bb7 – Am7
    • Fm7 – Bb7 – Em7

サブドミナントマイナーケーデンス

Backdoor II-Vを因数分解してIIだけに省略した形のコードパターンを「サブドミナントマイナーケーデンス」と呼びます。

All Of MeやThere Will Never Be Another Youなどの中で登場する、SDm→Tのコード進行です。

  • IVm7 →Maj Keyのトニック
    • Fm7 – C△7
    • Fm7 – Am7
    • Fm7 – Em7

  • bVII7 →Maj Keyのトニック
    • Bb7 – C△7
    • Bb7 – Am7
    • Bb7 – Em7

どちらも「バックドア」で伝わるので、厳密に覚える必要はありません!

かずあき先生
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バックドアケーデンス上で使えるスケールの例

  • bVII.Lyd b7
    • サブドミナントマイナーの7thではリディアンb7
    • V7→Iじゃない形のドミナント7thコードの上ではLyd b7
  • IV.Dor
    • related II
    • IVm7扱い
  • IV.min-Pent
  • IV.Mel-min
  • (各種コードトーン)

IV度をルートとするスケールは、bVII7上でも演奏できます!

かずあき先生
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